2018
10.30

STP分析でラッピングカー施策の準備

コラム

マーケティング戦略における基礎的なフレームワークのひとつ「STP分析」。マーケティング論の権威であるフィリップ・コトラーが提唱したこの手法は、世にあるほとんどの商品・サービスに当てはめられます。そこで今回は、STP分析の基本と、ラッピングカー施策への活用について解説していきます。

STP分析でラッピングカー施策の準備

【S】Segmentation(市場細分化)

まずはSegmentationから。これは日本語で市場細分化を表す言葉で、マーケットを細かく分けたうえで、標的となる市場を決定することです。たとえば消費財産であれば、人口や地理、社会心理学変数(ライフスタイルなどのこと)や行動的変数(購買契機など)を用いて、市場を選定していきます。

【T】 Targeting(ターゲティング)

市場の細分化ができたら、次に自社の製品やサービスがターゲットにすべきマーケットがどこかを考えていきます。なお、市場はひとつである必要はありません。豊富な経営資源があるなら、すべての商品をすべての市場に対して投入することも可能です(無差別型マーケティング)。ただし、これは大企業だからこそできるスケールメリットを生かした施策であり、中小企業の場合には市場セグメントごとに投入する製品・サービスを変えたり(差別型マーケティング)、1~数カ所に絞って集中させたりする方法(集中型マーケティング)もあります。

【P】Positioning(ポジショニング)

最後はポジショニングです。これは、ターゲット市場における自社商品・サービスがどのような存在であるかを明確にしたうえで、自社に何が求められているか? 何が訴求ポイントであるかを見極めるのに役立ちます。

STP分析で効果的なラッピングカー施策

こうして見ていくと、STP分析とラッピングカー施策はかけ離れたものに見えるかもしれません。しかし、STP分析によって市場やターゲット、強みが明確になっていることは、ラッピングカー成功の大きな材料となります。

たとえばデザインをする場合、ポジショニングがハッキリしていれば、何を前面に打ち出すべきかが見えてきます。また、市場とターゲットが決まっていれば、どこを何時に走るのが効果的かも分かるでしょう。その逆で、営業車が走行するルートに合わせてカーラッピングのデザインを考えることもできます。

まとめ

STP分析は、数あるマーケティング戦略のフレームワークのなかでも基礎中の基礎とも言われます。ラッピングカー施策を打つ際はもちろん、商品・サービスの開発や広告を打つ際にも活用できるので、ぜひはじめに取り組むようにしましょう。

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