05.23
カーラッピングにおける再剥離(さいはくり)とは?カーラップフィルムの特色について解説!
カーラッピングのフィルム種類には様々な特性があります。
その中でも下地を傷つけず、『 再剥離 』できるというカーラッピングフィルム特性は、カーラッピングの施工にとってとても重要です。
この記事では、カーラッピングにおける『再剥離』についてくわしく解説していきます。
依頼者側も、フィルムにどのような特色があるのかを知ることで、安心してラッピング依頼ができるのではないでしょうか。
目次
1.カーラッピングにおける再剥離とは?
2.カーラッピングにおける再剥離フィルムの特性とは?
3. カーラッピングにおける再剥離フィルムのメリット
4. カーラッピングにおける再剥離でないフィルムのデメリット
5. まとめ
1.カーラッピングにおける再剥離とは?
まず再剥離とは、そのままの通り『再び剥がせる』という意味です。
カーラッピングシートには、その再剥離の機能、『 再剥離性 』という機能が備わっています。
『再剥離性』とは、車体塗装から粘着剤が残りにくく剥離することが可能なフィルムの性能をさし、カーラッピングではとても重要な機能です。そしてカーラッピングのラッピングフィルムを選ぶ際のポイントとなります。
3M社では、私たちの身近にある付箋の製造を多くしています。付箋の機能も再剥離性に長けているため、ノリが残らずに剥がしては、また張り付けることができますよね。その機能は3M社の得意としている部分のため、『再剥離性』に長けたカーラッピングフィルムが実現しています。
2.カーラッピングにおける再剥離フィルムの特性とは?
3M製カーラップフィルムは、日本国内の標準的な環境下の屋外垂直面で、一定の期間内であれば、加熱することにより下記の性能を持つように設計されています。日本の研究機関で実証実験を重ねてその実験は確認済みです。
■3Mフィルムの主な性能
● 剥離時に特殊な薬剤を使用しないで剥離することが可能。
→剥離方法は、ヒートガン(ドライヤーのようなもの)で加温し簡単に剥がすことができます。
※剥離時には、加熱しながら可能な範囲でゆっくり剥離。また暖かい剥離環境をお勧めします。
※貼り付け下地によっては剥離性能を有さない、また塗装などが剥離する場合もあります。
● 2次3次曲面に対して、安定して良好な高い接着力があるにも関わらず、再剥離性という相反する性能が両立しています。
● 剥離時に細かくフィルムが破断しない
→破れにくい為、綺麗にフィルムを剥がすことができ、車のボディへの負担も最小限で済みます。
● 使用期間や状況、剥離方法、剥離時のによって、再剥離状況は変化
→推奨している方法以外での保管は、材質を変化させる恐れがあります。
■広告車両等で使用しているラッピングフィルムの特性について
YMG1で使用しているフィルム『3M社製 IJ180mC-10+IJ4116N/IJ4117N 』というものを使用しています。
車両マーキング用途・特徴
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2次・3次の厳しい曲面にも追従する柔軟なフィルム
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高い下地隠ぺい性
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粘着剤にガラスビーズが付いているので、スライダビリティ性が高く、季節を選ばずに施工可能
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エア抜け構造で貼りつけ作業が簡単で綺麗な仕上がり
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長期耐候性を有し、長期使用後も剥離時粘着剤を残さない再剥離性
下記はフィルムの構造を図にしたものです。3M社のフィルムは3M社独自の製造補法でつくられています。フィルムの内部にはガラスビーズは含まれていて、圧着させるまサラサラと動き、貼りたい部分を押し当てると、吸着します。圧着部分をスキージーで滑らせ、曲面を整えれば、しかっりと密着してフィルムを貼ることが可能です。
3. カーラッピングにおける再剥離フィルムのメリット
再剥離性のメリット:カーラッピングは、基本的に所有者・使用者の好みの色でカラーチェンジを楽しむもの(趣味)で、フィルムを綺麗に剥離できることで様々なメリットがあります。
● 剥がせるから個性的な色にも挑戦できる。
● 違うフィルム(カラー)で再ラッピングして趣味を継続
● 洗車時・走行時に発生する細かい傷、日焼けから下地の塗装を守る
● 上記によるリセールバリューの維持・向上 。売却の時に価値が下がらない!
4. カーラッピングにおける再剥離でないフィルムのデメリット
・リセールバリューの低下
※再剥離性を有していないと剥離時に塗装剥離を起こしたり、糊残り除去作業で下地塗装を痛めたりして
● 塗装が剥がれてしまった場合の原状復帰は再塗装(事故車扱いになり、査定金額に影響がでる)
● 再ラッピングの際に表面仕上がりが悪くなる
■3Mのフィルムをカーラッピングのデメリットを払拭します。
なぜなら『 再剥離性に優れているから 』です。
その内容がこちら ↓
動画にもありますようにフィルム剥がすのは加温して剥がします。
シールの痕もなく綺麗に剥がすことが出来ていますよね。
施工時もナイフレステープという刃のない施工道具でフィルムをカットしているので
車を傷つけるリスクを最小限に抑えています。万が一糊が残った場合は専用のクリーナーで糊をとること可能です。
5. まとめ
ここまでカーラッピングの『再剥離』について紹介しました。
ワイエムジーワンでは、デザイン提案からカラーの選定、車の配車まで企業系のカーラッピングのトータルサポートをしています。
少しでもカーラッピングに興味をもっていただけているようでしたら、下記の連絡先まで、お気軽にご相談ください。