05.23
ラッピングバスに期待できるリーセンシー効果でターゲットの購買行動を後押し!
ラッピングバスのリーセンシー効果
結論から申し上げると、ラッピングバス広告にはリーセンシー効果が生まれ、商品・サービスの販促につながります。では、そのリーセンシー効果とは何なのか? どのようなジャンルの商品・サービスに向いているのか? 以下から解説していきましょう。
そもそもリーセンシー効果って何?
まずはリーセンシー効果について。簡単に言うなら、「消費者は広告を見た後だと、購買行動を起こしやすい」というもの。
たとえば道を歩いているときに洗剤の広告を見たとしましょう。すると「そういえばそろそろ買い置きがないかも」という思考になり、帰り道でドラッグストアに寄り、さきほど目にした商品を買いやすくなる――これもリーセンシー効果です。
リーセンシー効果は食品やコンテンツ、店舗の広告に最適
消費者の行動に大きな影響を与えるリーセンシー効果。では、どのようなジャンルでより有効となるのでしょうか?
株式会社オリコミサービスが行った「2017年 屋外広告関する意識動向調査アンケート」。このなかの「あなたが屋外の広告物を目にした後に、何らかの行動をしたのは、どのようなジャンルの商品・サービスについてですか?」という調査では、以下のような結果が出ました。
- 1位 食品・お菓子(11.4%)
- 2位 ドラマ、映画、CD・DVD、音楽配信サービス(8.7%)
- 3位 飲食店(6.9%)
- 4位 展覧会、イベントなど(6.7%)
- 4位 書籍、雑誌、マンガ
- 5位 旅行・観光・ホテル(6.3%)
上位にランクインしたのは食品やコンテンツ、店舗の広告です。外出中に購入しやすい商品・サービスが上位に並んでいる傾向にあります。これはリーセンシー効果が強く現れている結果と言えるでしょう。
リーセンシー効果が期待できない分野とは?
一方、同調査で下位にランクインした分野についても見てみましょう。
- 法律相談
- 結婚関連サービス
- 金融商品(ローン、保険など)
上記のようなサービスは、利用を決断するまでにある程度の検討が必要になると考えられます。直後の行動に変化を加えるリーセンシー効果は生まれにくい分野であると言えます。
広告には認知度向上・ブランディングの目的も
ここから、ラッピングバスにおけるリーセンシー効果について考えてみます。
路線にもよりますが、店舗が多く並ぶ街中を運行するラッピングバスの場合、高いリーセンシー効果が期待できます。そのため、食品やコンテンツ、店舗情報の掲載には最適と言えるでしょ宇。
一方、ランキング下位になった分野の商品・サービスは避けるべきはと言えばそうではありません。ラッピングバスは定期的に同じ路線を走ります。すると、通勤・通学中や地域の人が企業やサービスの広告を繰り返し目にすることになるでしょう。
こうした行動は、親近感や好感が高まるという心理効果を生み出します(ザイオンス効果)。そのため、認知度向上やブランディングを目的としたラッピングバス施策としては非常に有効です。
>>カーラッピングはザイオンス効果も狙えるマーケティング手法
まとめ
広告出稿の際は、ぜひ今回ご紹介したリーセンシー効果を意識しましょう。とくに、言う道中の人が購入しやすい商品・サービスを取り扱う企業様の場合は、高い販促効果につながります。なお、今回はラッピングバスで説明を行いましたが、社用車などをもちいたラッピングカーにも応用可能な心理テクニックですので、合わせてご検討ください。