02.10
フリートマーキングとは?これからはラッピングカーシステムの時代
車両に広告を掲載し、街中を走らせることでプロモーション活動を行うフリートマーキング。近年、この広告製作のシステムに革新が起こしたラッピングカーシステムに注目が集まっています。今回は、フリートマーキングの概要や、その製作システムについてお伝えします。
そもそもフリートマーキングとは?
営業車や配送車などに企業のロゴや広告を施し、“動く看板”として利用することをフリートマーキングと呼びます。名付け親は化学・電気素材メーカーの3M。同社はすでに40年以上、主に企業のフリートマーキングをサポートしてきました。
もともとは、飛行機などにアメリカの国旗をペイントしていたのですが、同じように均一に綺麗にペイントが出来ず何か良い方法はないかと言う悩みがありました。そこでラッピングフイルムで印刷して貼ることによりいつも同じ色や形が維持できるという画期的なシステム、それがフリートマーキングシステムでした。
導入によるメリットは、なんと言ってもコストパフォーマンスの高さです。人や物を運ぶ中でプロモーションが行えるため、マスメデイアに比べて費用対効果が高く、人間的なコミュニケーションを促進してくれ効果があります。
米国トラック協会が行った調査によると、1kmあたり400人がフリートマーキングを目にすると回答しています。これは年間で約1000万人の人が見ているということ。このデータだけでも、その注目度の高さがうかがえます。
製作システムに変革!?注目のラッピングカーシステムとは?
このように、長い間企業の広告手法として用いられてきたフリートマーキングですが、近年になりそのシステム部分に変革が起こりはじめています。
従来、フリートマーキングを行う場合は一度に大量の印刷を行うフリートマーキングシステムが用いられていました。しかしこの手法には急な修正や個別対応がむずかしくなるといった問題があります。加えて、大量生産が前提なので、施行対象の車両が少ない場合、コストが合わないということも少なくありませんでした。
ラッピングカーシステムの時代到来
フリートマーキングの持つ問題を解決できる方法として、近年注目されているのがラッピングカーシステムです。
フリートマーキングのメリットは、全国で統一した品質を維持でき、かつ大量生産によってコストダウンが図れる点にあります。一方、ラッピングカーシステムは個々の依頼に対応するオンデマンド形式。そのため、コストが高く品質にもムラが出やすいと考えられがちですが、現在の技術によってこれらの問題はすでに全てクリアされています。
ラッピングカーはコンピュータ制御によって印刷が行われるので品質にムラがありません。また、細かな変更のみに対応できるので、修正が必要となった場合にもスピーディーな施行が可能。結果的にコストダウンにもつながります。
まとめ
長期的なフリートマーキング戦略においては、フリートマーキングシステムを用いることで一定のメリットを得られます。しかし近年はビジネスのスピードが早くなってきていることもあり、その時々に合わせた広告製作が必要になってきました。こうしたニーズに対応できるカーラッピングシステムは、今後より活用が進むと考えられています。